この度、日本交流分析学会 第46回学術大会を2021年6月12日(土) ~ 13日(日)の2日間開催させていただくことになりました。本大会を開催するにあたり、本学会の趣旨をご説明申し上げます。もともとは第45回大会として2020年6月に開催する予定でしたが、COVID-19 の世界的な流行のため、1年延期をさせていただきました。
交流分析は、医学領域、心理領域のみならず、教育領域、産業領域にも活用されています。私どもは医療療育ではありますが、日々の心療内科の診療に交流分析を活用しています。原則、初診患者の全例にエゴグラムを施行して患者の病態評価に生かしています。しかし、自信をもって診療に交流分析を用いていますとは言えないと常々考えていました。交流分析は、奥が深いだけに患者への心理的介入方法も様々で、われわれが交流分析と言っているのは交流分析の表面的な部分に過ぎないと思っております。また、実際の外来診療は忙しく、時間をとって治療をおこなうことはできません。医療現場では、「チーム医療」というワードがさかんに叫ばれていますが、交流分析も多くの職種が意見交換をし、連携していく必要があるのではないかと考え、このテーマにさせていただきました。
現在、大会の方法として、バーチャル会場を基本にした、web開催を検討しております。いくつかの講演はライブ配信し、一部の演題はオンデマンド配信を考えております。慣れない作業も多く、皆様にはご心配やご迷惑をおかけするかもしれませんが、東邦大学心療内科のスタッフで精一杯「暖かい大会」になるよう努力する所存でございます。
多くの先生方の参加をお待ちしております。
日本交流分析学会 第46回学術大会
会長 端詰 勝敬
東邦大学医学部心身医学講座